今夏の實績を內省す
此處に書くは蓋󠄂し久しき哉。今茲󠄂學業の怱怱なれども之を進むるに甚だし有意義にして樂し。偖今夏何をかせるに答へは幾󠄄つあり。其最初は電氣回路の基本之を溫故知新をす。所要時間は數週󠄃閒󠄃なりき。爾後微分積分と線形代數學との溫習󠄃之を行ふ。所要時間は數箇月󠄃なりき(時閒󠄃の殆どは微分積分にあり)。 是以外は參箇課程󠄃、卽ち法律と倫理、包容性設計、而して工學領導なり。約󠄃說するに此課程󠄃等の余に含蓄󠄂のある內容を與へ(單位も言はずもがな)、而して余の好果を示したり。法律と倫理の內容は蠟を嚼(か)むが如くが、此智識󠄂の至極重要󠄃なるをば否定せず。包容性設計の課程󠄃は奇しくも數學を使はずしてチームの重要性を余をして改めて理解せしめたりき。工學領導の主󠄃要󠄃なる作業は執筆にして一切數字を目擊せざりき。然し作業量は尠からず(此課程󠄃に於いて讀書量多大なりき)。 以上。